低印圧の印刷とは?~3スクリーン印刷機・「ゼロ点出し」の手順(手順説明画像付き)

マイクロ・テック製印刷機の特徴でもある、印圧の「ゼロ点」の出し方です。
「ゼロ点出し」の作業手順
印刷条件が揃った段階で、以下の手順に従い「ゼロ点」を出します。
Step 1:細く切った紙をスクリーン版とテーブルの間に入れます



Step 2:スキージ圧を0.10MPaに下げます

Step 3:スキージヘッドを下降させ、薄紙を軽く引っ張ります

薄紙を引っ張ってみると、簡単に動かせることが分かります。
これはスキージ圧を極端に下げた故に印圧が不足し、スキージとテーブルの間にスキマがあるからです。
Step 4:スキージヘッドを上昇させ、スキージ圧を少し上げます
ここでは0.11MPaに上げました。
Step 5:スキージヘッドを下降させ、再度薄紙を軽く引っ張ります

印圧が少し上がったので、スキージが紙に当たりました。
ですが辛うじて当たっている状態なので、まだスキマが少しあるようです。
Step 6:再度スキージヘッドを上昇させ、スキージ圧を少し上げます
ここでは0.12MPaに上げました。
Step 7:再度スキージヘッドを下降させ、薄紙を軽く引っ張ります
今度は紙がしっかりスキージに押さえられています。
このように、Step3-4を繰り返し行い、スキージが安定して紙に触れる最低印圧を探すことが「ゼロ点出し」です。
こちらの例ではつまり、「0.12MPa」が「ゼロ点」だということです。
この記事で使った製品

スクリーン印刷機
MT-320シリーズ
印刷エリア:150mm。コンパクトながら必要な機能はすべて持ち合わせたスクリーン印刷機です。印刷エリア150mm以下の小サイズの印刷に対応。研究開発用途にも最適です。

マイクロスキージ
適正印圧印刷プロセスの実践に
最適のスキージです